お久しぶりです！セキです。8月26日より、猫好きにはたまらない映画が公開されています。その名は『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』。青年の肩の上に乗った茶トラちゃんをみてピンときた方は、なかなかの猫好き（そして情報通）では。
この映画、実話をもとにつくられているんです。運命的に出会ったストリートミュージシャン・ジェームズと野良猫・ボブの実話を描いた原作ノンフィクションは、全英で150万部を超えるベストセラーとなり、世界30ヵ国以上で出版され、続編2冊とあわせて1,000万部以上の売上を記録したのだとか！この物語は、世界中でニュースになりました。
舞台はロンドン。映し出される街並みを眺めていると、まるでイギリスを旅しているかのよう。しかしその美しい風景とは裏腹に、主人公のストリートミュージシャン・ジェームズは堕落的な生活を送っている青年です。そんな彼が生活を立て直そうと住み始めたアパートに野良猫のボブが迷い込んできたところから、彼らの物語が始まります。
ジェームズの相棒となるボブ。Soooo cute!
このボブが、ほんっとうにかわいんです！生活費を稼ごうと路上で歌ったり、雑誌『ビッグイシュー』を売ったり（『ビッグイシュー』は、ホームレスが路上で売っている雑誌。その自立支援の仕組なども垣間見ることができます）する間、ジェームズの肩にちょこんと座るボブは、瞬く間に街の人気者に。
ボブとジェームズはいつもロンドンバスに乗って、職場となる路上へ向かいます。ところどころで、カメラのアングルが、ボブの視点になるんですよ。この猫視点は、なかなか新鮮です。
わたしも猫を飼っているのですが、先日は訪れた動物病院で大暴れ、わたしは血だらけに。それに比べ、ボブのなんとおとなしいこと！（見習って欲しい！！）
映画に話を戻しましょう。
ある女性との出会いがあったり、仲違いしている父親と会話の糸口が見つかったりと生活が安定しかけた矢先、ジェームズに不運が重なります。あるよね、こういうこと。うまくいったと思ったのに。
ボブが縁で、不思議な魅力を持つ女性・ベティに出会います
ジェームズは麻薬中毒者だったんですね。もちろんそれ自体は決して褒められたことではないけれども、そんな生活から必死で抜け出そうと必死な姿、大好きな歌を歌って得たお金でボブに猫缶を飼ってあげる優しさなどジェームズの人間的な魅力も、この作品の見どころのひとつ。ボブに対する愛がとてもとても大きくて、わたしは自宅でこの映画を愛猫と観ながら（もちろん彼女は知らんぷりだけど）、各シーンで彼女をぎゅっと抱きしめてしましました。猫好き、猫飼いにはたまらないシーンの連続です。
瞬く間に街の人気者になったふたりは、取材を受けるまでに
そしてもちろん、物語はハッピーエンド。すごくシンプルだし、凝った演出があるわけでも、どんでん返しがあるわけでもありません。でも、心が暖かく、そして元気になる。わたしはこの映画に、ずっと前から描き続けていた、動物のためになにかボランティア活動をしたいという夢に踏み出す勇気をもらいました。みんなにもふたりから元気をもらって欲しい！そんな作品です。
映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
8月26日（土）新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
監督：ロジャー・スポティスウッド 『シックス・デイ』『００７／トゥモロー・ネバー・ダイ』『ターナー＆フーチ／すてきな相棒』
製作総指揮：ポール・ブレット 『英国王のスピーチ』、ティム・スミス『英国王のスピーチ』、ダミアン・ジョーンズ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』、ローラ・デイヴィソン『マニフィセント』
出演：ルーク・トレッダウェイ 『タイタンの戦い』『アタック・ザ・ブロック』、ジョアンヌ・フロガット『おみおくりの作法』「ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館」（TV）、ルタ・ゲドミンタス 「ストレイン 沈黙のエクリプス」（TV）、アンソニー・ヘッド 『チャタレイ夫人の恋人』『死にゆく者への祈り』
2016年/イギリス/英語/103分/
配給：コムストック・グループ
提供：テレビ東京、テレビ大阪、コムストック・グループ
公式サイト：http://bobthecat.jp/
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